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マンションのリノベーションとリフォームってどんな違いがあるの?
2020.10.28マンションのリノベーションとリフォームの違い
マンションに長年暮らしていると、経年劣化により修繕が必要になってきます。さらにライフスタイルの変化に伴って、間取りなどを変えてより暮らしやすくする必要が出てきます。 また、中古マンションを購入した場合にも、住みやすくしたい時などによく目にする「リノベーション」と「リフォーム」という言葉の違いについて、詳しく解説をいたします。
マンションリフォームの定義や特徴
マンションリフォームとは、簡単に言うとマイナスになった状態を元通りの状態に戻すことを指します。
建物は経年のため、どうしても古くなったり、傷がついたり、壊れてしまう部分が出てきます。その部分の修繕を行ったり、設備を新しいものに入れ替えたり、きれいにクリーニングすることで、新築時のように回復を目指すために行うのがリフォームです。
リフォームに最適なケース
リフォームを行うのに向いているのは、住んでいるマンションの間取りや雰囲気はそのまま残しておきたいケースです。
たとえば、浴室やトイレ、洗面台、キッチンなどの水回りの設備を新しいものにする、壁紙を張り替える、フローリング床材の張り替え、ウォールドアなど間仕切りを付けるといった簡単な間取り変更もリフォームに含まれます。
工事の範囲や規模
リフォーム工事は、いわば規模が小さい工事となりますので、仮住まいなどは不要であることが多いです。リノベーションと比べると、比較的短い期間で工事を行うことができます。ピンポイントな箇所だけ行うのであれば、半日から1日程度ですみます。長くても、1週間程度の工期をみておきましょう。
費用の目安
リフォームにかかる費用は、リフォームをする箇所や数、工事の内容、広さ、設備のグレードや用いる資材などによって、大きく差があります。平均的な費用として、ドアの交換や取り付けだけなら5万円程度、トイレの便器のみの交換は15万~30万円程度となります。浴室のユニットバスや、システムキッチン本体を交換すると、それぞれ50万~100万円程度、壁紙の張り替えは50万円程度、フローリングの張り替えはおおよそ100万円程度かかります。
工事の流れ
リフォームの工事の流れとしては、まずリフォームをいつ頃行うのか時期を見定めます。
特に水回りのリフォームは耐用年数を大幅に過ぎてしまうと、漏水などトラブルが発生し、マンションの共用部や他の部屋にも被害が及ぶ可能性が出てきます。
次にマンションの管理規約を確認します。マンションの場合はリフォームできる場所、出来ない場所が細かく決められています。他の部屋との共用部分はリフォームをしてよいのか、水周りのリフォームの場合、配管の移動の可否等、規約はマンションごとに違いますので、しっかりと確認を取りましょう。
そして、リフォーム業者に見積もりを取った上で、リフォーム案と費用と比べて、業者を選定します。
工事が始まる前は、管理組合に届出を出すことや、近隣の住民へ挨拶をしておくことも欠かせません。
工事が終わったら、必ず業者と一緒に完了確認を行います。複数個所のリフォームの場合は、1か所ずつ確認しておくことが大切です。
メリットとデメリット
マンションのリフォームを行うメリットとデメリットについて、詳しくご説明いたします。
・メリット
マンションリフォームは出来る限り新築に近づける原状回復をすることが目的です。そのため、大幅なリノベーションを行うよりも、費用を安く抑えられるのが目的のひとつです。住み替えなどの手間や費用も抑えられるのも特徴です。
住み慣れた部屋の雰囲気をそのままに、設備や一部のみをきれいにすることで、デザインを一新でき、建物の老朽化を食い止めることができます。
・デメリット
マンションのリフォームのデメリットは、間取り変更など、思い切った改修が行えないことがあります。構造そのものから新しくリノベーションを行うわけではないため、目に見えない場所の劣化を食い止めることが出来ないことも挙げられます。
リフォームの具体例・アイデア例
具体的なマンションのリフォーム、アイデアの例をご紹介いたします。
・リビングのリフォーム
区切られていた和室とリビングをひとつにすることで、家族でゆっくりとくつろげる空間にすることができます。また、リビングの一角にキッズスペースを設ければ、子どもが遊べる場所も確保できます。
・キッチンのリフォーム
キッチンコンロをガスからIHヒーターに取り換える、ビルトインの食器洗い機を設置するといった部分的な交換から、キッチンの設備をすべて取り換えることも可能です。たとえば、壁付のキッチンから対面式にすることで、家族とのコミュニケーションが取りやすくなります。
マンションリノベーションの定義や特徴
「リノベーション」とは、間取りなどの変更を含む、大がかりな改装工事を行うことを指します。暮らす人にとってのあこがれや、趣味に合わせてデザインを変えることで、マンションの部屋に、新築の時とはまた違う、もしくは新築を超える新たな価値を付け加えられるのが大きな特徴です。
リノベーションに最適なケース
リノベーション工事を行う方は、壁や床を一旦すべて取り払う、設備をすべて新しいものに変える、間取りを変更し、水回りの配管を変える等、大がかりな工事でマンションの間取りを一新したい、と考えている方に最適です。
工事の範囲や規模
マンションのリノベーションでは、壁を取り払う必要がある間取りの変更や、水道管、排水管の取り付けや移動、配管工事を要するもの、キッチン設備の取り換え、換気や暖房設備などの取り付けなど、部屋全体、もしくはマンションの共用部分にも関わってくる大規模な工事を行います。
費用の目安
マンションのリノベーションでも、リフォームと同じく工事の規模や内容、広さなどによって大きく費用に幅があります。
部分的な工事ですと、100万円から300万円程度で済むものもあれば、大きく部屋全体の間取りを変える場合では500万円ほど、マンション建造の骨組みまでむき出しにして、すべて変えていくスケルトン工事であれば、800万円から2000万以上の費用がかかることもあります。
工事の流れ
マンションのリノベーション工事の流れは、まず初めに、自分の理想とする部屋のイメージを画像や写真などを元に描きます。そして、その理想案を設計者に伝え、何度も打ち合わせを重ねます。
リフォームと同様、工事の前には事前にマンションの管理規約をよく確認し、共有部分の工事でできること、できないことを細かくチェックしておきます。
そして、間取りを決定し、設備のグレード、床材や壁紙の選定など、細かく決めていきます。
工事の前は、管理組合や隣接する部屋、工事によっては全世帯に挨拶をしておくことも大切です。
工事が完了したら、その都度業者と一緒にすべて確認を行い、事前の設計と違っているところがないかチェックをしていきます。
メリットとデメリット
マンションのリノベーションにも、メリットだけでなくデメリットもあります。詳しくご説明をいたします。
・メリット
リノベーションはライフスタイルや趣味、家族の生活状況などに合わせて、自由に間取り、デザインを行うことができます。自由度が高いため、細部にわたって自分好みのインテリア、デザインにできることが、大きなメリットです。
また、天井や壁、床を解体する工事を行う場合、普段は目にすることがない、隠れた配管やガス管などの点検、交換をすることができます。また、部屋全体のリノベーションを行うことで、部分的に少しずつリフォームを行っていくよりも、効率良く工事を進められます。
・デメリット
デメリットとしては、マンションの管理規約や構造によっては、柱や壁などに穴を開けられないなど、解体をすることができない部分があります。そのため、思い通りのリノベーションが出来ない可能性もあります。
また、リノベーションは大がかりな工事となりますので、工事期間もその分長くなります。工事期間中に仮住まいを探す事や、引っ越しをして、また戻ってくるという手間暇、そして費用が掛かることもデメリットとして挙げられます。
リノベーションの具体例・アイデア例
・ダイニングキッチンのリノベーション
キッチンの設備を入れ替えるだけでなく、向きを変えることで、家事の導線がすっきりできます。
リビングに小上がりの和室スペースを新たに設け、畳の下部分に収納を作ることで、収納スペースを確保することができます。
・間仕切り壁の撤去
和室との間仕切り壁を撤去して、1つの大きなLDKにすることで、開放的な空間になります。
キッチンをオープンスタイルにし、カウンターの設置、照明や壁材のインテリアを統一すると、おしゃれになります。
・バリアフリーに
マンションの廊下や、玄関、浴室などの出入り口部分にある段差は、わずかであってもつまずきの元となります。床の底上げをする等の工事でフラットにすることで安心して暮らせるようになります。また、ドアを引き戸にする、浴室を滑りづらい床にする、手すりを付けることで、転倒の危険を防ぎます。
まとめ
リフォームもリノベーションにはそれぞれ特徴、メリット、デメリットがあります。どちらも自分たちが暮らす部屋を、より暮らしやすく、快適にするために必要な工事ですので、 事前にしっかり準備をして、設計士や業者と納得のゆくまで打ち合わせを行い、理想の住まいづくりを目指しましょう。
最後までお読みいただき有難うございました。