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マンションを売る流れを把握しておこう~少しでも高く売るために~

2022.05.27


マンションは早くお金を手にしたいと思っても、簡単に手続きが終わるようなものではありません。
金額も高いですし、手続きが煩雑になります。
そして、頭の中で売る流れを理解しておかないと、何がどこまで進んだのかよくわからない状態になってしまいます。
少しでも高くマンションを売るためにも、事前の準備も大切です。
こちらでは煩雑なマンションを売る流れを詳しく紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

マンションを売る流れの順番



売りたいと思っても買いたい人がトントン拍子に見つかり、数日後にはお金を手にできるわけではありません。
売るまでに行わなければいけない手続きがいくつかありますので、順番に紹介していきます。

まずは事前準備からする

マンションを売る前に調べておかなければいけないことがいくつかありますので、まず自分たちで確認をしておきましょう。
すでに完済していれば問題ありませんが、ローンがまだ残っている場合は残債をチェックします。
自宅に年末残高証明書を保管していれば、今の残債もだいたいわかります。
どの程度ローンが残った状態で売りたいと思ったのかにもよりますが、万が一ある程度の金額が残っていて売却した金額で返済が難しいと判断されると売却自体ができません。
マンションがどの程度の売却相場になるか、だいたいの価格も知っておくと良いでしょう。

マンションを売る際に必要な書類を準備する

マンションに限らず、住宅を売る際には、さまざまな書類が必要になります。
身分証明書の他に住宅に関する書類が多数必要になるため、不動産会社にお願いする前に事前に準備しておくと良いでしょう。 具体的には身分証明書の他に、固定資産税・都市計画税納税通知書や印鑑登録証明書と実印、口座情報のわかる通帳やキャッシュカードなどが必要です。
市区町村役場やコンビニ(マイナンバーを持っている場合)などで手に入れましょう。
万が一口座やキャッシュカードがない場合は、銀行での再発行が必要です。

いよいよ不動産会社に相談する

ある程度事前準備ができたところで、今度は不動産会社に相談をします。
自分のマンションにどの程度の価値があるのか査定をしてもらい、売却方法なども詳しく聞いておきましょう。
金額を高く見積もってくれる業者もありますし、予想よりも低く話してくる業者もいる可能性があります。
基本的に業者名や知名度だけで判断せずに、しっかりと不動産会社を見極めることが重要です。
一見高く見積もってくれて大手なため安心感を抱いても、話を進めていくうえで相性が悪いと感じることも考えられます。
マンションの査定を単純にお願いするだけでなく、不動産会社が信頼できるかどうかも見極めましょう。

面倒でも複数の不動産会社に相談する

早く手続きをしたいから1社や2社で決めてしまいたくなってしまうかもしれませんが、面倒でも複数社に相談することが大切です。
何社からも話を聞くうえで、自分のマンションが売れる相場もわかってきます。
価格をしっかりと把握するためにも、訪問調査をお願いしてしっかりと見てもらうことがおすすめです。
できる限り5社前後には相談をし、査定をしてもらうと後悔しないでしょう。
口コミなどもチェックしながら、信頼できそうな不動産を探しましょう。

1社を決めて契約をする

話を聞いて信頼できると感じる業者が見つかったら、いよいよ契約を行います。
契約を結ぶ際には、ルールなどを一緒に確認していきます。
どんな風に売却していきたいのか希望があれば、すべて不動産会社に伝えましょう。
要望なども取り入れながら、売却が成功した際の不動産会社への成果報酬なども決めていきます。
マンションの条件によっても、契約の内容が変わってきます。
あまり拘束力を持たずにさまざまな不動産会社にお願いして売れたらそこで決めたいという場合、一般媒介契約も可能です。
やる気を出して広告費などもかけてもらい売り出したい場合は、専属専任媒介契約もおすすめです。

売り出しをする

契約も無事に済んだ後は、いよいよ売り出しを行っていきます。
価格を決められるのは、不動産会社だけではありません。
自分たちが主体となってこの価格で売りたいと決めることができるため、任せきりにしてはいけません。
ただ、相場よりも高く売り出しても、買い手がずっとつかない可能性も出てきます。
よっぽどほかのマンションにない魅力がない限り、高いと感じられて見向きもされません。
よく相談をして、興味を持ってもらい価格も購入する側のことも考えた金額に設定すると良いでしょう。
売り出しでは全国の不動産会社が確認できるサービスに登録され、マンション購入希望者が見られるようになります。

内覧希望者へアピール

購入者も元住んでいる人がどんな風にマンションを扱っていたのかが気になっています。
何か不安を感じるような場合、大金を出して購入しようとは思いません。
だからこそ、自分たちのアピールする力も重要です。
大切に部屋を扱いしっかりとした人が住んでいると思えば、安心して購入できると思えます。

値下げ交渉にも備えておく

決して安い買い物ではないため、マンションを購入する側としても少しでも安く買いたいと思っています。
値下げ交渉に成功すれば、即購入を決断しても良いと考えている方がいるのです。
ある程度高い金額に設定し、値下げ交渉をされても、頑なに応じなければ売却が難しくなることも考えられます。
どこまでだったら交渉された時に下げられるか、事前に決めておくようにしましょう。
購入者側からの心理としても、少しでも値下げになって特別な価格になったというのは嬉しい気持ちになり購入の後押しになりやすいです。

購入者が見つかったら売買契約を行う

価格にも納得して購入を決めてもらったら、売買契約を結びます。
購入を決めたにもかかわらず、後から簡単にやめられないように売買契約を行います。
まずは重要事項を説明し、万が一契約がないことになった場合、規定はどうなっているかなど詳しく話をしていくのです。
売買契約をした後は、実際お金の支払いを行います。
購入者から手付金をもらい、自分たちは売り出してくれた不動産会社へ仲介手数料を支払います。

手付き金も仲介手数料もそこそこかかる

マンションの売買では大きなお金が動いてしまうため、仲介手数料も何十万円から何百万円とかかります。
一般的な価格は売却価格に3%かけた金額になり、どの程度の金額でマンションが売れたかで変わってきます。
手付金に関しても自分たちの元にお金が入ってきて嬉しい気持ちになりますが、使わずに取っておいていたほうが安心です。
もしかしたら何かしらのトラブルや急遽状況が変わるようなこともあり、キャンセルも考えられるため少しの間は取っておきましょう。

購入者へマンションを引き渡す

キャンセルなどトラブルなく終わったら、事前に売買契約で決めている日にマンションを引き渡します。
決めた日までには荷物をすべて出して、新しい家に引っ越しを行います。
引き渡しでは互いの不動産業者や司法書士、銀行担当者などが集まり手続きしていくことがほとんどです。
手付金はマンションの一部の代金となり、ほかの残りを購入者が支払うようになります。
自分たちはマンションの鍵など、新しく入居するうえで必要なものを渡します。

確定申告も忘れずにする

マンションは大きな金額が動きますので、利益が出る場合も多いでしょう。
売却した利益には税金がかかりますので、必ず確定申告を行いましょう。
何もしないと脱税と見なされてしまうため、確定申告書を作成、提出し、段階的に税金を支払います。ただし、利益が出ない場合は確定申告の必要はありません。

マンションを高く売るコツも押さえておこう



自分たちの住んでいるマンションを売る際に、少しでも高く売りたいと考えている方は多いのではないでしょうか。
ここからは、マンションを少しでも高く売れるようにコツをお伝えしていきます。

新築の頃に近づけきれいにする

購入する側は中古マンションだとわかっていても、きれいな状態を求めています。
ゴミ屋敷に近い状態や落書きやシールの剝がした後が目立つような部屋よりも、本当に十数年暮らしていたのかと感じる程きれいな状態な部屋が売れます。
毎日どんな風にマンションで生活してきたのかも感じられる部分ですので、できる限り掃除をしましょう。
売る前に新しく住む場所が決まっている場合、早めに引っ越して何もない状態にするのもおすすめです。
すべての部屋をハウスクリーニングできれいにできるため、美しい状態を見てもらえます。

最初は希望価格より少し高めに設定しておく

中古マンションの購入を考えている方の多くは、値引きを交渉すれば少し安くなる可能性があることを知っています。
ほとんどの方が元々の価格よりも安くしてほしいと、値引き交渉を行ってくるのです。
最初からあまりにも低い金額に設定してしまうと、交渉されてもそれ以上下げられません。
値下げ交渉に応じてくれたというのも、購入者からすると達成感があります。

同じマンションが売られていない時期を狙う

早期に売却する必要がある等、何か理由があり売却時期を変更できない場合は仕方ありませんが、どうしても購入者側から比べられてしまいます。
さらに、同じ3LDKで部屋の大きさも一緒など条件に違いがないと、価格で比べられてしまいます。
早く自分のほうが売りたいと頑張ってしまうと、元々考えていた価格よりもさらに低い設定にしなければなりません。
少し時期をずらせばそのようなことをしなくても売れたとならないように、避けられるのであれば同じマンションが売りに出ていない時を狙いましょう。
そのためにも、急いで売ってお金がほしいと思うような時期ではなく、少し前もって売るようにすれば良い時期も狙えるようになります。

まとめ



マンションはある程度大きな金額が動きますので、売れるまでの流れも長いです。
1日2日で終わるような手続きではないため、ある程度どのような流れで売れて自分は何を準備しておけば良いのか把握しておきましょう。
事前に準備するものや、不動産会社は複数に相談をすることを頭に入れておくと良いでしょう。

最後までお読みいただき有難うございました。

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