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マンションは売買したら終わりではない。不動産会社が行うサポートを教えます。

2022.02.03


マンションの売買取引においては、購入、売却が完了した後にトラブルが生じる可能性もあるため注意が必要です。今回は、マンション売買後に起こり得るトラブルの種類や内容、不動産会社で受けることができる中古マンションに関するアフターサポートなどについて詳しく解説します。

マンションは売買したら終わりではない

マンションの売買は、売買契約を締結したらすべてが終わりというわけではありません。中古マンションを購入した後、もしくは売却した後になって、問題が発生する可能性もあります。具体的にはどのようなトラブルがあるのでしょうか。

実際に住んでみないと気付かない住まいのトラブル



マンションを購入するにあたって、データや間取り、内見だけでは分からないことがあります。実際にそのマンションの住民となって暮らし、しばらく経って初めて気が付くような不具合も起こり得るのです。2つのトラブルの事例を見てみましょう。

付帯設備に関するトラブル

付帯設備に関するトラブルは、実際に入居をした後になって分かることが多いトラブルだと言えます。付帯設備とは、もともとの建物に付随している設備全般のことです。
たとえば、備え付けのキッチンや食器洗い乾燥機などの家電類、トイレや浴室、洗面所といった水回りに関する設備、床暖房などの暖房器具、そして網戸やカーテンレールなども付帯設備に含まれます。 引っ越してお湯を出そうとしたら給湯器が故障していてお湯が出ない、入居後しばらくして寒くなって初めて暖房器具の電源を入れてみて不具合に気が付く、といったトラブルが考えられるでしょう。

音に関するトラブル

マンションならではのトラブルが、音に関するトラブルです。マンションは同じ建物内に複数の入居者が暮らしているため、さまざまな音が発生します。 どんなに防音設備が整っているマンションであっても、躯体は同じ。そのため、それぞれの居室から出る家電などの生活音や、人の話し声、ペットの鳴き声、楽器の演奏音、足音などは程度の差はあれ伝わってくるものです。 隣接しているだけでなく少し離れた場所の音や、共用部分での騒音、外部からの音のトラブルもあります。 音の問題は、人によっては気にならないこともありますが、場合によっては、居住するのに支障が出てしまうようなケースもあるのです。

不動産会社で行っているサポート

マンションの入居後に不具合に気が付いたら、どのようなサポートを受けられるのでしょうか。ここでは、不動産会社が行っているサポート内容について解説します。

入居後の専用窓口での相談

暮らしはじめた後に何らかの不具合に気が付いた場合には、専用の相談窓口を設けている不動産会社も多いため、すみやかに専用窓口に相談してみましょう。

定期的に物件を点検

物件に入居したら、普段使っていない付帯設備などは定期的にチェックを行うように心掛けましょう。不動産会社によっては、購入後の1年~2年後などに点検サービスを実施しているところもあるため積極的に利用しましょう。

資産運用の相談や資料作成セミナーの開催

資産運用としてマンション売買や経営をお考えの方もいるでしょう。不動産会社では、資産運用をお考えの方向けに、セミナーなどのイベントを行ったり、相談を受けつけたりしています。

専門家への相談

物件を所有し管理や物件の売買をするためには、税金や法律など、それぞれの専門家の助言が必要となることもあるでしょう。 相談をしたい、サポートを受けたいときがあれば、不動産会社と提携をしている税理士や司法書士、弁護士といった専門家への橋渡しなどのサービスを受けることがあります。

中古マンションではアフターサービスが付けられない?



新築マンションの購入では、アフターフォローが充実している会社が多くあります。中古マンションの場合のアフターフォローはどのようになっているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

  
契約不適合責任とは

中古マンションを購入するにあたって心配なのは、購入をして暮らしはじめた後になって、気づかなかった不具合が見つかってしまうことです。 2020年4月に民法改正によって「契約不適合責任」が適用されることになりました。これにより、買い手が安心して物件を購入できるように法律が整備されたのです。
契約不適合責任は、2020年3月まで「瑕疵担保責任」という名称で呼ばれていました。瑕疵担保責任においても不動産の売り手の責任が決められていましたが、瑕疵担保責任によって対象となるのは「隠れた瑕疵」と呼ばれる、買い手が契約時には気が付かなかった不具合に限定されていたのです。
不具合が行った時には、買い手には「契約解除」と「損害賠償の請求」の2つのみが認められていました。しかし「隠れた」不具合を証明することは、とても難しいため実際に責任を追及することは困難だとされ、問題視されていたのです。
契約不適合責任と名称が変わった今回の改正では、隠れていたかどうかは関係がなくなりました。注意しても分かりえなかった不具合が見つかった場合には、売り手に対して、契約解除と損害賠償の請求以外にも「追完請求権」「代金減額請求権」などの権利が認められ、買い手がどのような請求をするのかを選べるようになったのです。

中古マンション販売業者の中には独自のサポートを行う会社もある

不動産仲介をしている会社の中には、販売している中古マンションに対して、独自のサポートサービスを設けているところもあります。
独自の相談窓口を設けており、マンションの付帯設備である給湯器や水回り設備などに故障、不具合が起こった場合に年単位での補償を受けられるサービスや、雨漏りなどの修理に対応するサービス、また点検を定期的に行うといったサービスも存在します。さらに、有料で補償期間を延長できるところもあります。 水回りの設備などに緊急のトラブルが発生した場合、24時間体制で修理専門スタッフが駆けつけてくれるというサービスがある会社もあります。

中古マンション販売業者がアフターサービスに力を入れる理由

ここ数年、中古マンションをはじめとした中古物件の流通が盛んに行われるようになりました。リノベーションやリフォームのブームもあって、中古物件に人気が集まってきています。今後も規模が拡大することが期待されていると言えるでしょう。 不動産会社は、販売をした後にも独自のアフターサービスに力を入れてアピールすることによって、他の不動産会社との差別化を図ろうとしています。 また、中古マンションを購入した顧客は、入居後も資産運用のために売却を検討したり、数年経って住み替えを検討したりすることもあります。付加価値を付けることによって、リピーターを獲得することにも繋げることができるのです。

まとめ



中古マンションの売買を円滑に行うためには、仲介を依頼する不動産会社によるサポートが欠かせません。マンションの売買契約が完了した後、どのようなアフターサービスを受けられるかも見据えた上で、納得のいく不動産会社を選びましょう。

最後までお読みいただき有難うございました。

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